経歴・バックグラウンド
私は、幼少期から探究心が強く、活発な性格で育ちました。
父親は鉱山業を営み、国際的な事業展開を行っていましたが、家業を継がずに独自の道を歩むことを決意。
22歳で結婚後、ハワイに移住し、3人の子供を育てながら新たなキャリアを模索することになります。
医療分野への関心のきっかけ

第三子が未熟児として誕生し、重篤な肺炎により生命の危機に直面したんです。
現代医療技術により息子の命が救われたことで、医療への感謝と恩返しの思いが芽生えました。
その後、病院での新生児ケアボランティアや、ハワイで出産する日本人女性への通訳サポートなど、医療現場での支援活動を開始することになりました。
女性の健康課題への取り組み
自身の出産経験を通じて、次第に女性特有の身体的変化と健康問題に着目するようになりました。
特に骨盤底筋の機能低下による健康への影響について深く学び、多くの女性が抱える悩みに共感しました。
そこから私は、骨盤臓器脱という疾患について研究を重ね、この分野での支援の必要性を強く認識することになります。
しかし当時は、骨盤臓器脱は女性の約3割が経験する身近な疾患でありながら、まだまだ認知度が低い状況でした。
一人で悩みを抱える女性が多い現状を目の当たりにし、同じ母親として、この問題の解決に貢献したいという使命感が生まれたのです。
医療機器開発への挑戦

現在は、従来の治療選択肢だけでは十分でない現状を受け、患者の生活の質向上を目指した医療機器の開発に着手しています。
約40名の協力者とともに、実用性と快適性を両立させた製品の研究開発に取り組んでいるところです。
何度もの試作と改良を重ね、最終的にシリコン素材を含む三層構造の支持具と、専用サポート下着の開発を成功させることができました。
医療効果はもちろん、女性の日常生活に配慮したデザイン性、着用感、使いやすさにこだわった製品をこれからも開発していきます。
市場開拓と啓発活動
私は、今後も全く新しい分野での市場創出に挑戦したいと考えています。
医療従事者への製品紹介から始まり、一般向けの疾患啓発まで、幅広い活動を展開していく予定です。
草の根的な取り組みを通じて、徐々に認知度向上と市場形成を実現していくことが目標です。
現在の活動と今後のビジョン

国際支援活動
発展途上国における女性の健康問題にも注目し、製品寄贈による国際貢献活動を実施中です。
医療環境が十分でない地域の女性たちへのサポートを継続します。
新製品開発
予防的ケアの観点から、骨盤底筋機能の維持・向上を目的とした新しい製品の開発を進めています。
妊娠・出産前後の女性の健康維持に貢献することを目指した取り組みを実施します。
企業理念
「大企業が参入しにくいニッチな分野こそ、私たちが担うべき使命」という信念のもと、市場規模よりも社会貢献を重視した事業展開を継続しています。
一人でも多くの女性が快適な生活を送れるよう、技術革新と啓発活動の両面から取り組んでいきます。
経営哲学
「前向きな姿勢こそが困難を乗り越える力」という信念を持ち、失敗を恐れることなく限界を設けない挑戦を続けます。
長期的な視野で社会課題の解決に取り組み、時間をかけてでも必ず道は開けるという確信を持って事業を推進していきます。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
三井 桂子